本日のウォーク・ルーティン終了。

 東松山市市民の森周辺を回遊しました。
Photo. 1 のシダ植物が、森縁辺の日当たりのよい石壁に群生していました。

 1回羽状複葉、葉辺細鋸歯、羽片12-13対、羽片基部の耳垂、光沢無し等の特徴からヤマヤブソテツ(山藪蘇鉄)と推定されます。この推定の根拠は、参考文献 [#1] に基づきます。


オシダ科>ヤブソテツ属>ヤマヤブソテツ
[学名]:Dryopteridaceae Cyrtomium fortunei var. clivicola (Makino) Tagawa


1) 学名のDryopteridaceaeは、オシダ科の科名です。Dryopteris が「ギリシャ語のdry(カシ)+pteris(シダ)。カシノキに着生(ちゃくせい)するシダの意から」[#2]
2) Cyrtomiumは、ヤブソテツ属の属名です。「cyrtoma(曲がり)。羽片が鎌形に曲がるから」[#3]
3) fortunei は、「東亜の植物採集家R.フォーチュンの、「Fortune」+「-i(人名に因む)」[#3] という種小名です。
4) var. clivicolaは、変種名の指定ですが、調査をしましたがその意味は不明でした。
5) (Makino) は、牧野博士が初めて命名した原命名者であることを表記しています。
6)Tagawa は、田川博士が学名を変更したことを表記しています。

参照文献
[#1]: 岩槻邦男編、日本のシダ植物 シダ、平凡社、1992、ISBN4-582-53506-2
[#2]: "属名解説". 百科瞭然. http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/zokumeik.htm#[D]
[#3]: "種名解説". 百科瞭然. http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/zokumeik.htm

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Photo. 1   ヤマヤブソテツ:Cyrtomium fortunei var. clivicola  (Makino) Tagawa


Photo. 2
は、羽片裏の胞子嚢群(ソーラス)を示しています。
不規則に散在しているのがわかります。

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Photo. 2   ヤマヤブソテツ 裏面のソーラス

Photo. 3 に葉柄基部の鱗片を示します。
褐色、黒褐色の披針形であることがわかります。
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Photo. 3  ヤマヤブソテツ 葉柄基部の鱗片