2017年08月

2016年末に定年退職しました。 このブログでは、埼玉県比企郡鳩山町を中心にした植生写真を掲載します。 その他、その地誌、趣味の木工、旅行、お酒にも触れます。

北海道・東北温泉紀行(その4)ー青根温泉 不忘閣

 花巻南温泉郷シャトルバスにて新花巻に戻りました。
新花巻から、新幹線特急やまびこ44号で仙台に向かいました。
途中新花巻で購入した一関松月堂三陸海の子 ( Photo. 1 ) をいただきました。
ウニ、イクラ、ホタテ、茎ワカメと茶飯がよく調和した弁当です。
ビールは、サッポロ黒ラベルです。
食べ終えてほどなく、仙台に到着。
駅前から宮城交通バスに乗り、宮城蔵王ロイヤルホテルへ向かいました。
宿の送迎車にピックアップしてもらい、10分程度乗って今宵の宿へ向かいました。


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Photo. 1  一関松月堂三陸海の子

 遠刈田温泉のさらに奥の青根温泉 不忘閣が今宵の宿で、この温泉紀行の締めの宿です。
なおこちらは、日本秘湯を守る会の会員であり日本温泉遺産を守る会の温泉遺産にも選定されています。
まずはPhoto. 2 をご覧ください。
格調のある門が出迎えてくれます。
さすが伊達家の湯治場としての存在感を示しています。
宿のロビーでは、センスの良い調度品が幾つか洗練された状態で飾られています。
特に竹細工の蜻蛉は、蜻蛉が固定されていず蜻蛉の顎を支点として動きますのでたいそう気に入りました。
顎に重心を設定する仕掛けです。
お土産にしたいと宿の仲居さんに入手先を聞きますと、なんと板長のお手製とのことでした。
出来栄えに驚きました。

 特筆すべきこととして、温泉宿としては初めてのサービスを受けました。
Photo. 3 をご覧ください。
フリードリンクの部屋が用意されていました。
しかも冷酒のサービスでした。
銀嶺蔵王という珍しい日本酒1升が、氷を満たした容器の中におかれていました。
酒のあてとして、田楽ゆず味噌とが用意されていました。
グラスに2杯もいただきました。
その他、ドリップコーヒ、袋菓子、お冷もありました。

 私が感銘を受けましたのは、次の点です。
温泉宿につきまず初風呂を浴びた後、部屋にて日本酒を飲むのが"わたし流"です。
酒が部屋の冷蔵庫にあればよいのですが、ない場合はフロントに電話にて部屋まで運んでもらうことになるわけです。
この宿はこの不合理を1升の日本酒を用意することで、お客へのサービスと宿の人的資源を見事に解決しているわけです。
すなわちお客を満足させると同時に宿の仲居さんの労務負担減を実行しているわけです。
実に素晴らしいアイデアであるといえます。



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Photo. 2  青根温泉 不忘閣
上左: 門、            上右: 玄関の額
下左: ロビーに置かれた長持ち、  下中: 竹細工の蜻蛉  下右: 石組みの井戸と古民具など


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Photo. 3  青根温泉 不忘閣のフリードリンクのお部屋


 それでは、青根温泉 不忘閣の温泉について述べます。

4. 青根温泉 不忘閣

源泉は1種類です。
1) 泉質:単純温泉(低張性中性高温泉)
2) 泉温:49.8℃
3) 湧出量:記載なし
4) 知覚的試験:記載なし
5) PH値:7.4
6) 主要含有イオン:Na(+), SO4(2-)>HCO3(-)
以上、Photo. 4 ご参照。


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Photo. 4  青根温泉 不忘閣 温泉分析表


7) 方式:掛け流し
8) 浴室
下記の5か所。
①~③は、時間帯で男女入れ替え。
④、⑤は、貸切風呂で追加料金はありません。
新湯(内湯1槽):石組み風呂
大湯(内湯1槽):木風呂
御殿湯(内湯2槽):木風呂
亥之輔の湯(半露天1槽):石くり抜き風呂
蔵湯(内湯1槽):桧風呂
以上、Photo. 5 ご参照。

8) 主観:
知覚:視覚;無色透明、味覚;無味、臭覚;無臭
浴室①は、石組みの湯船枠と床面の段差が小で湯船に入りやすい。
浴室も湯船もこじんまりとしているが、妙に落ち着く感じです。
②は湯船も浴室簀子も青森ヒバが多用されており、室内の壁は土壁です。
この湯船はここで最大であり、浴室も巨大です。
浴室上部を見上げると太い梁が直交しており圧倒されます。
この浴室空間は、圧倒的でかつ格式を醸し出しておりかなり印象的です。
ここもヒバの湯船枠と床面の段差が小で優しさを感じ好印象です。
③も湯船枠と床面の段差は小です。
④への入り口は茶室のような躙り口となっていて風情があります。
湯船は岩のくり抜きかと思われ、せいぜい2人が浸かれる程度です。
湯温は高くなく夏でも長時間つかっても苦ではありません。
⑤は、旅館に続く蔵(Photo. 6)の最奥にあり大きめの桧風呂と天井の高い浴室から構成され、ここも②同様拡張のある空間を形成して印象的です。

新湯大湯御殿湯
亥之輔の湯蔵湯
Photo. 5  青根温泉 不忘閣の浴室
上左: 新湯、  上中: 大湯、  上右: 御殿湯
下左: 亥之輔の湯、  下右: 蔵湯


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Photo. 6  青根温泉 不忘閣の蔵湯
左: 蔵の正面側(写真右手奥が蔵湯)、  右: 蔵の裏側


 以上総括しますと、個人的には今回の北海道・東北温泉紀行において青根温泉 不忘閣が他を圧倒する存在感を示しました。
というよりも過去訪れた温泉旅館のなかでもベスト10しかもその上位にランクするものと思います。
泉質は単純泉で失礼ながら特徴が希薄ですが、浴室空間の演出は突出しています。
また伊達藩主の宿所跡である青根御殿 ( Photo. 7 ) もあたりを睥睨するかのような存在感があり、今回内部を見学する機会を失しましたが次の機会を期待します。
季節を変えて再訪したいと感じました。


 今回は温泉を抽出して述べましたが、別にて食と酒に関して述べたいと考えています。


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Photo. 7  青根御殿 ( 青根温泉 不忘閣 )


引用
[1]: 日本秘湯を守る会.  http://www.hitou.or.jp/
[2]: 日本温泉遺産を守る会. http://www.onsen-isan.com/
[3]: 青根温泉 不忘閣. http://www.fubokaku.com/info.html

北海道・東北温泉紀行(その3)ー鉛温泉 藤三旅館

 ホテルから函館駅までタクシーでした。
駅周辺の一部の道路は、朝から函館夏祭りモードです。
列車待ちの間に、駅舎直近にある函館朝市を訪ねてみました。

 朝市は観光客で溢れかえっていました。
観光客も朝市の店員も、他を圧倒する大声をもって何やら中国語でまくし立てていました。
ここは中国ではないかと錯覚する状況を呈していました。
そうそうに引き上げました。
かに・いかを中心にした水産系の小売り店と食堂がほとんどで、八百屋などの非水産系の小売店が2割ほど混在していました。

 函館ライナーに乗って新函館北斗に向かいました。
新函館北斗に到着後盛岡目指し北海道新幹線 はやぶさ18号に乗り換えました。
乗車時間2 時間程度、距離 300 km 強の旅程です。
発車後ほどなくして木古内町付近でしょうか、これより青函トンネルに入るとの車掌アナウンスがありました。
50数km 長とのことでした。
トンネル通過中は、新函館北斗駅キオスクで購入したみかどのかにめし(Photo. 1)を食らいつつエビスビールを流し込むことに費やしました。
盛岡に到着後、特急やまびこ50号に乗り換えて新花巻に向かいました。
新花巻から無料の花巻南温泉峡シャトルバスに乗って鉛温泉で下車しました。


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Photo. 1  北海道新幹線で食らった”みかどのかにめし”弁当


 さて花巻南温泉郷 鉛温泉 藤三旅館に関して下記にて記載します。
まずは花巻南温泉郷最奥部に位置します旅館の佇まいを Photo. 2 にてご覧ください。
こちらは、日本経済新聞社主催の日本百名湯 ( [1] ご参照) に選定されており、日本温泉遺産を守る会の温泉遺産( [2] ご参照)にも認定されています。

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Photo. 2  花巻南温泉郷 鉛温泉 藤三旅館
上左:看板、           上右:お庭に咲く紫陽花
下左:玄関に向かう石畳の急なアプローチ、 下中:玄関、 下右:玄関から向かって左側を望む 


3. 鉛温泉 藤三旅館

3種類の自家源泉を有するようです。
[源泉A]
1) 泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
2) 泉温:39℃
3) 湧出量:構造上測定不能
4) 知覚的試験:無色澄明にして、ほとんど無味無臭である
5) PH値:7.8
6) 含有イオン:Na(+), SO4(2-)
以上、Photo. 3 ご参照。


源泉C
Photo. 3  花巻南温泉郷 鉛温泉 藤三旅館  源泉Aの温泉分析表 ( 引用 [ 3 ] )


[源泉B]
1) 泉質:単純温泉(弱アルカリ性単純高温泉)
2) 泉温:50.2℃
3) 湧出量:250 l/min
4) 知覚的試験:無色澄明にして、ほとんど無味無臭である
5) PH値:8.4
6) 含有イオン:Na(+), SO4(2-)
以上、Photo. 4 ご参照。



源泉B
Photo. 4  花巻南温泉郷 鉛温泉 藤三旅館  源泉Bの温泉分析表 ( 引用 [ 3 ] )


[源泉C]
1) 泉質:単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
2) 泉温:50.4℃
3) 湧出量:261 l/min
4) 知覚的試験:無色澄明にして、ほとんど無味無臭である
5) PH値:8.5
6) 含有イオン:Na(+), SO4(2-)
以上、Photo. 5 ご参照。


源泉A
Photo. 5  花巻南温泉郷 鉛温泉 藤三旅館  源泉Bの温泉分析表 ( 引用 [ 3 ] )


7) 方式:掛け流し
8) 浴室
下記の4か所があり、源泉A,B,Cを混合している
①白猿の湯:内湯1、a 立位浴(湯深約1.3m、立位で浸かる温泉)b 足元湧出湯
②桂の湯(内湯1槽、露天2槽):豊沢川に接近
③白糸の湯(内湯1槽):豊沢川白糸の滝に接近
④銀の湯(内湯1槽):a バリアフリー、b 豊沢川白糸の滝に接近
以上、Photo. 6  ご参照。


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Photo. 6  花巻南温泉郷 鉛温泉 藤三旅館 浴室 ( 引用 [ 4 ] )
上左:白猿の湯、  上右:桂の湯、 露天(大槽)
下左:桂の湯、 露天(小槽)、  上右:白糸の湯


9) 主観:
 浴室①は、希少価値あり。浴室入口から階段を2階分程度降りたところに浴槽があり、浴槽に浸かると天井が高く独特の空間の中で湯浴みができる感覚は独自である。
②の露天風呂の大きい槽は、岩をくり抜いた感で岩の色調が独特で灰色と褐色の斑模様が印象的でした。
他方露天風呂の小さい槽は、上記露天風呂の下位にあり人1人が浸かれる程度の小さい槽ですが、直近に豊沢川が迫りこれも印象的でした。
③は、標準的なものでした。
④は、入る機会を失しました。

 総じて白猿の湯と大小槽の2露天は、忘れがたいものでした。
何かの折には、再訪したいと感じました。

引用
[ 2 ]: 日本温泉遺産を守る会. http://www.onsen-isan.com/
[ 3 ]: 自遊人温泉倶楽部. 温泉分析書図書館.   http://www.jiyujin.co.jp/onsen/bunsekisyolib.html
[ 4 ]: 藤三旅館.  http://www.namari-onsen.co.jp/index.html

北海道・東北温泉紀行(その2)-函館湯の川温泉 湯の浜ホテル

 丸駒温泉旅館の送迎者で旅館から支笏湖バスターミナル、新千歳空港線バスでターミナルから千歳駅まで戻りました。
千歳から南千歳に行き、特急北斗12号で函館に向かいました。
千歳函館280kmの旅程の始まりです。
乗車してほどなく、列車は南千歳苫小牧間にて緊急停車しました。
ややたってシカと衝突したため車両点検をするとの車掌アナウンスがあり唖然。
なおまた満席のお客人がこの事態を平然と受け入れている状況に再び唖然。
さすが、JR北海道の技量に感じいりました。
点検作業は30分ほど要し、結果的にシカとの接触であったため運行を継続する旨の社内アナウンスがあり運行を再開しました。
苫小牧から函館の室蘭本線は海(太平洋)に沿った経路で、線路が一部海岸段丘にあるため車窓からは絶壁上から太平洋を望むという車窓景観が楽しめました。
長万部あたりから穏やかな平地となりますが、海がせまる景観も見ものでした。
森駅を過ぎると、海から離れ山に入りました。
Photo. 1 に示しますように、ほどなく駒ヶ岳の独特の山姿が車窓を満たします。
20分程度の遅れがありましたが、無事函館に到着しました。

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Photo. 1  JR函館本線 特急北斗の車窓風景 駒ヶ岳の雄姿


 さて函館駅舎を出て、湯の川温泉 湯の浜温泉ホテルまではタクシーでの移動としました。
思いもよらず函館は夏祭り~函館港まつり~の真っ最中で、主要道路は通行止めとの運転手さんのお話。
昨日が花火大会でしたとのこと、残念無念。
函館での夕食はお寿司の外食と決めていましたが、お目当ての寿司店は定休日、次の候補は祭りのため臨時休業と最悪。
ネットでホテル付近の寿司屋を探し、電話で回転を確認し予約を入れました。
この寿司屋さんに関しては、別途触れます。


 前置きが長くなりましたが、湯の川温泉 湯の浜ホテルの温泉について下記にて簡潔に記載します。

2. 湯の浜ホテル

2種類の源泉を有しているようです。
源泉Aは共同源泉で、源泉Bは自家源泉のようである。
ここでは、源泉A,Bと命名します。
宿にて温泉分析表が見当たりませんでした。
帰宅後ネットで調査しました内容で、下記記載します。
正確さには難点がありますが、ご了解ください。

[源泉A]
1) 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物(中性低張性高温泉)
2) 泉温:64.1℃
3) 湧出量:2560 l/min
4) 知覚的試験:無色澄明、カン味及び塩味、無臭
5) PH値:6.74
6) 含有イオン:Na(+)>Ca(+)>Mg(2+), Cl(-)>HCO3(-)>SO4(2-)
7) 方式:放流掛け流し、放流循環式
以上、Photo. 2 ご参照。
8) 浴室(内風呂1室、浴槽5槽):岩風呂、大浴場、杉風呂、バイブラバス、寝風呂
9) 主観:
泉味として塩味をかなり強く感じました。
湯温としては夏場としては高く感じました。
寝湯だけはややぬるく、長く浸かっていれました。
浴室は洗い場を含めて、全体的に老朽さを感じました。

[源泉B]
1) 泉質:ナトリウム-塩化物(中性低張性高温泉)
2) 泉温:54.4℃
3) 湧出量:26 l/min
4) 知覚的試験:無色澄明、弱塩味、無臭
5) PH値:7.2
6) 含有イオン:
7) 方式:加水ありの掛け流し
以上、[1]ご参照。
8) 浴室:露天風呂1室(しおさい漁火露天風呂(新撰組の湯))、内風呂1室
9) 主観:
泉味としては塩味をかなり強く感じました。
露天風呂は眼下に津軽海峡と浜辺が広がり、打ち寄せる波音を聞きながら湯に浸かるという醍醐味が新鮮で大変良い印象でした。


源泉A
Photo. 2  湯の川温泉 湯の浜ホテルの源泉Aの温泉分析表


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Photo. 3  函館湯の川温泉 湯の浜ホテル、 源泉Aの浴室 ( 引用[2] )
左: 内湯全体、 中:岩風呂、 右:杉風呂


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Photo. 4  函館湯の川温泉 湯の浜ホテル、 源泉Bの浴室 ( 引用[2] )
しおさい漁火露天風呂(新撰組の湯)

 総じてリピートの意欲は、わきませんでした。
しおさい漁火露天風呂は魅力があり捨て難いものがありますが、ホテル側の浴室の清掃に対するいっそうの努力を望みます。


引用
[1]:五代の温泉・ラーメン探訪記. 北海道旅情26~函館湯の川温泉~http://ameblo.jp/20110508-0314/entry-11723159695.html
[2]:湯の浜ホテル. 温泉. http://www.yunohama-hotel.com/spa/default.htm


北海道・東北温泉紀行(その1)-支笏湖丸駒温泉 丸駒温泉旅館

 だいぶ空白ができました。
毎日の学校通いで記事を書くことができませんでした。
今は夏季休暇です。

 先週は家人の両親を訪ねて空便にて北海道にわたり、道内と東北の温泉各2か所につかりつつ南下して戻ってきました。
従来"わたし流"の旅行ではたとえ北海道でも車での移動でしたが、今回は飛行機とJRでの移動としました。
道内は支笏湖畔の丸駒温泉旅館と函館湯の浜温泉ホテル、東北は鉛温泉 藤三旅館青根温泉 不忘閣に宿をとりました。
上記のいずれの宿も、温泉に着目して選択しました。
温泉宿に関しての"わたし流"の基準は、源泉掛け流しとなります。

 さて各宿の温泉の特徴と感想に関して、順を追ってに記載します。
まずは支笏湖丸駒温泉 丸駒温泉旅館から始めます。
こちらは、日本秘湯を守る会の会員宿となっています( [1] ご参照)。
また日本温泉遺産を守る会の温泉遺産にも認定されています( [2] ご参照)。
Photo. 1 をご覧ください。

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Photo. 1  支笏湖丸駒温泉 丸駒温泉旅館
左:玄関口の標識、中:旅館ロビー付近、右:支笏湖ビュー、写真左側にうっすら風不死岳が見えます

さて丸駒温泉旅館の温泉に関して、以降簡潔に記載します。


1. 丸駒温泉旅館

自家源泉1種類を有します。

1) 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)(中性低張性高温泉)
2) 泉温:54℃
3) 湧出量:120 l/min
4) 知覚的試験:淡黄色澄明、無味、無臭
5) PH値:6.54
6) 含有イオン:Na(+) > Ca(+), Cl(-) >HCO3(-) >SO4 (2-)
7) 方式:掛け流し
以上、Photo. 2の温泉分析表を ご参照ください。
8) 浴室
男女各下記の3か所
①天然露天風呂:a 足元湧出湯、b 湯の深さと支笏湖水位は同一(すなわち雨量により年間約80cm変動する)
②展望露天風呂:支笏湖、風不死岳など湖畔の山並みと原生林を見ながらの湯浴み
③大浴場
以上、Photo. 3ご参照。
風呂の写真撮影は禁止されているため、リーガルなわたしとしては宿のウェブサイト [1] から引用させていただきます。
9) 主観:
泉味は塩味があるように感じました。
浴室①は希少価値あり、湯温もぬるく夏に長時間浸かるのに適合、ただし支笏湖は風呂の岩垣に隠れ見えないのが無念。
足元湧出湯の特徴を確認できませんでした。
また湯の深さの変動も水位の異なる期を見て再来しないと確認できません。
②は湯温も程よく景観もよく気にいりましたが、夏場はアブが時々来てゆったり湯浴みができないのが難点。
③は湯温の異なる3か所の浴槽があり、窓越しに支笏湖を望むことができるのが良し。

 総じて、泉質も特異性がなくさらに温泉の特徴も確認できずリピートの意欲は小でした。
しかしながら、静かな支笏湖と風不死岳を眺めながら湯に浸かる幸福感は替えがたい存在感を感じました。


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 Photo. 2 丸駒温泉 丸駒温泉旅館の温泉分析表


天然露天風呂展望露天風呂内湯
Photo. 3  丸駒温泉旅館の3浴室( 引用:[3] )
左:天然露天風呂、 中:展望露天風呂、右:大浴場
対向の山は風不死岳(フップシダケ)


引用
[1]: 日本秘湯を守る会.  http://www.hitou.or.jp/
[2]: 日本温泉遺産を守る会. http://www.onsen-isan.com/
[3]: 丸駒温泉旅館. webサイト:http://www.marukoma.co.jp/onsen02.html


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nonchan

ブログデビューしたてのビギナーです。 定年リタイア後、ルーティンとして週5のウォーキングと週2のスイミングを課してます。 ブログでは、わたし流の生活から派生した事項を載せるつもりです。 まずは、ウォーキング中に撮影した自宅付近の植生の写真を載せます。 趣味の木工も掲載しようかと考えています。