2018年07月

2016年末に定年退職しました。 このブログでは、埼玉県比企郡鳩山町を中心にした植生写真を掲載します。 その他、その地誌、趣味の木工、旅行、お酒にも触れます。

陶芸教室 (3報) ⇒ 盛皿焼成

 大東大オープンカレッジ陶芸教室の第3報です。
盛皿の記事を書きます。

 粘土を板状にしたものをタタラと呼びます。
このタタラを用いて、曲げたり、くっつけたりして成形する製法をタタラ作りと呼びます。
このタタラ作りを用いて盛皿を作りました。
作製手順は、下記となります。

1)     タタラの準備
2)  タタラに型紙を押し当てて260mm正方にカットする。
3)  タタラ片面の縁周囲にに粘土紐(皿の深さ程度の直径を持つ)をのせる。
4)  3) を裏返す。
5) その中央にたたんだ布を押し付けくぼませ皿状にする。
6)  (乾燥、粘土紐を除去する。)
7)  模様を考案する。
8)  模様を転写し、削る。
9)  絵付けする。
10)釉薬をかける。
11)焼成

生徒は手順 2)-5),7)-9)を、先生が手順 1), 6),10),11)を実行しました。
手順6) は、推定です。
Photo.1 に手順 5), 7), 8)の途中の写真を示しました。
模様は、唐草文としました。

IMG_20180601_102247IMG_20180622_095250IMG_20180615_113218revised
Photo. 1 盛皿の製作工程
左:手順 5) 上の板状粘土がタタラ、下の粘土が紐、 中:手順 7) 考案した唐草文
 右:手順 8) 模様を転写し削り出した状態


 次に最終的な完成品を示します。
Photo. 2 をご覧ください。
サイズは、およそ220mm正方です。
蔦の葉の緑色と中央の文様の空色は2度塗りできましたので、濃い仕上がりになりました。
しかし黄緑で絵付けしました蔦の茎ですが、本来は2度色を重ねる必要がありました。
しかしながら、時間の制約で1度しか絵付けできず淡い色になってしまいましたのが悔やまれます。

 Photo.1 中の唐草文の図面を見てください。
図面では蔦文様を挟み外側と内側に正方形を描いてます。
これは線刻だけで色は付けませんでした。
焼成後はこれが明瞭に出ていません。
Photo. 2 右の写真にうっすらとでています。

IMG_20180721_152106IMG_20180721_152150IMG_20180721_152138
Photo. 2 盛皿 唐草文
左:全体、 中:中央の文様、 右:上左部の拡大


 盛皿は、別にもう1品作製しました。
Photo. 3 をご覧ください。
この模様は、Photo.3上左の写真のように葡萄文です。
時間の制約から、絵付けは葡萄と蔦の葉だけで蔦の茎と縁部の4重の正方形にはできませんでした。
わたし流には、葡萄の絵付けは青と空色の2色を使い、また葉も緑と黄緑の2色を使いグラデーション効果による立体感を狙いました。
縁部の4重の正方形(各2重の太線と細線)は、線刻だけでしたので不明瞭な結果となりました。


IMG_20180622_095305IMG_20180721_152536
IMG_20180721_152623IMG_20180721_152703IMG_20180721_152647
Photo. 3 盛皿 葡萄文
上左:考案した葡萄文、 上右:全体
下左:全体、 中:中央の文様、 右:上左部の拡大

 盛皿はいずれも全体の大きさに比して肉厚が少し足りなく貧相な印象を受けます。
また色付けをしない線刻だけの箇所は、線刻の方法を工夫して顕著に見えるようにする必要がありそうです。
我が家にはこのサイズの丸形の盛皿はあるのですが、角型はないので盛り付けに使ってもらえそうです。

陶芸教室 ( 2報 ) ⇒フリーカップ焼成

 大東文化大学(大東大)オープンカレッジでの陶芸の報告記事です。
以前にフリーカップの記事でカップの成形までを書きました。
その後の手順としては、下記となります。

1) フリーカップ成形(素地土:灰色、焼成後は褐色)
2) 素地土上に白色系の化粧土をかけて乾燥
3) 模様を考案
4) 乾燥後フリーカップ表面に模様を転写、表面の化粧土を削り落とす
5) 乾燥
6) 色付け
7) 釉薬をかけ焼成

このような技法は、掻き落としと呼ばれます。
上記4)の工程が掻き落としの核心となります。
この陶芸教室では、生徒は1), 3), 4), 6) を実習し、2), 5),7) は先生が担当しました。

 Photo. 1をご覧ください。
上記1), 3), 4) のステップでの写真ですが、イメージがつかめるでしょうか。
考案した模様としては、Photo. 1の中に示しましたような大波に揺蕩う千鳥としました。

IMG_20180518_112045IMG_20180622_095405IMG_20180608_113950
Photo.1 掻き落とし技法の手順
左:フリーカップ成形(素地土:灰色、焼成後は褐色)、
中:考案した模様”大波に揺蕩う千鳥”、 右:掻き落とし直後

 次に最終的な完成品を示します。
Photo. 2 をご覧ください。
大海の波に青を色付けしてみました。
時間が限られていたため丁寧な色付けができなかったが悔やまれます。
が、これはこれで荒々しい感じに仕上がっているとも言えます。
千鳥は目と尾羽辺りの三日形だけを残して化粧土をすべて削っています。
削った部分が、素地土の焼成部分で明るい褐色を呈しています。
千鳥のサイズですが、写真の中央の1羽だけあと2周り程度大でもよかったのではないかと思われます。
IMG_20180716_142210IMG_20180716_142228IMG_20180716_142241
Photo. 2 フリーカップ完成品「大波に揺蕩う千鳥

 フリーカップは、別にもう1品作成しました。
Photo. 3 をご覧ください。
この模様は、デフォルメしたと幾何学模様の入れ子です。
幾何学模様は、飛騨組子あるいは網代模様の一崩しとなっています。
上下の縁の帯が、素地土の焼成色で明るい褐色です。
掻き落としの時間が十分取れなかったため、蕨の表現としてはヒゲとか点を使ってグラデーション化したかったのですが・・・。
また、蕨自体の緑の色付けももっと時間をかけたかったのですが・・・。

IMG_20180716_142056IMG_20180716_142005IMG_20180716_142028
Photo. 3 フリーカップ完成品「網代模様の一崩し

 順次焼成品が続きますので、記事とします。

回転型4方十字組手(3本組木)技法の原理

 この記事では、スライド型に引き続き回転型4方十字組手(3本組木)技法の原理を説明します。
ここでの説明では、角材の厚さ及び幅を 2t とした場合について説明をいたします。
Figure 1 をご覧ください。
回転型4方十字組手(3本組木)を構成する3種類の角材のサイズを表示しています。
各角材の外寸法は同一で、角材の長さ L、厚さ 2t 、幅 2t は共通です。
ここで注目することは、各角材ははめ合い部の構造にそれぞれ差異があることです。
このはめ合い構造の差異から、異なる構造の材を各々材 A, B, C と識別・命名いたします。
なお各材のはめ合い部の幾何的形状を明確化するため、上方から眺めた図面をFIGURE 2に示します。

 角材のはめ合い部の構造上の特徴を確認します。
1)材Aは中央部に長手方向に階段状の構造を2個持ち、両者は90°の捻り関係になっています。
2)材Bは中央部に1辺が 2t の立方体状の大きな切欠きを持ち、直径 t で長手方向に長さ 2t の円柱部で接いだような構造を持ちます。
3)材Cは材Bの円柱部を正方柱(1辺 t の正方形を底面とし高さ 2t の正方柱)で置換した構造を持ちます。


FIGURE 1 材A,B,Cのサイズ

回転型 準備 前 v1
FIGURE 2 FIGURE 1を上方から見た図面


 回転型型4方十字組手(3本組木)を構築する手順を下記に記載します。
1)FIGURE 3 に各材 A, B, C の配位関係を示します。

回転型 N1 v1
FIGURE 3  手順1)材 A, B, C の配位関係

2)材Aに材Bを寄せ、材Bの円柱部を材Aの階段状切欠きに挿入します(FIGURE 4)。

回転型 N2 v1回転型 N2 前 v1
FIGURE 4 手順2)材 A に材 B を挿入
左:3D図、   右:前方からの2D図

3)材Aに材Cを寄せ、材Aの階段状切欠き部に材Cの正方柱状の部位をはめ合います(FIGURE 5)。

回転型 N3 v1
回転型 N3 前 v1

FIGURE 5 手順3)材 A に材 C を挿入
左:3D図、   右:前方からの2D図

4)材Bを材Bの長手方向を軸方向として180°回転させ、4方十字を組みます(FIGURE 6)。
これで完成です。

回転型 N4 v1回転型 N4 前 v1
FIGURE 6 手順3)材 B を回転させ4方十字とする
左:3D図、   右:上方からの2D図

 ここでこの回転型4方十字組手(3本組木)を総括いたしますと、上記手順において各角材の操作において並進操作だけでなく回転操作を含むことでした。
従いましてこの方式が回転型と呼ばれる所以です。

スライド型4方十字組手(3本組木)技法の原理

  昨日の記事(4方十字組手(3本組木)を作製しました(続き:スライド型)!!)で、スライド型4方十字組手(3本組木)を製作したことを記載しました [1]
この記事では、スライド型4方十字組手(3本組手)技法の原理を説明します。

ここでので説明は、角材の厚さを t としかつ角材の幅を 2t とした場合について説明をいたします。
Figure 1 をご覧ください。
スライド型4方十字組手(3本組木)を構成する3種類の角材のサイズを表示しています。
各角材の外寸法は同一で、角材の長さ L、厚さ t 、幅 2t は共通です。
ここで注目することは、各角材ははめ合い部の構造にそれぞれ差異があることです。
このはめ合い構造の差異から、異なる構造の材を各々材 A, B, C と識別・命名いたします。

 角材のはめ合い部の構造上の特徴を確認します。
1)材 A は、中央に中心線に線対称な穴状の矩形(サイズ2t×t)の切欠きがあります。
2)他方材 B は、中心線に非対称的な穴状の矩形(サイズ3t/2×t)の切欠きに加えて木端に達する切欠きを持つ特異的な構造をとります。
この切欠きの特異性が重要な意味を持ちます。
3)材 C は、材 A と同様な中央の中心線に線対称な穴状の矩形の切欠き(サイズ2t×t)に加えて中心線に対称な木端に達する切欠きを持ちます。


FIGURE 1  材 A, B, C のサイズ

 スライド型4方十字組手(3本組木)を構築する手順を下記に記載します。
1)FIGURE 2 に各材 A, B, C の配位関係を示します。


3本組木 v3 N1-2

FIGURE 2 手順1)材 A, B, C の配位関係


2)次に材 A の中央の穴状の切欠き部に材 B を挿入し、FIGURE 1 に示した材 B の直線部 l が材 A の手前の表面に到達したところにセットします(FIGURE 3 参照)。
FIGURE1ならびにFIGURE 3 の右側の上からの2D図面にて、材 B の木端に達する切欠きサイズが t であり、次のステップにて材 C がこの切欠き部を通過可能であることをご認識願います。
3本組木 v3 N23本組木 v3 N2-上


FIGURE 3 手順2)材 A に材 B を挿入
左:3D図、   右:上方からの2D図


3)次に材 C の中央部の穴状切欠きを材 A に挿入し図の手前側に引き込み、材 B切欠き部を通過させ材 B に寄せます(FIGURE 4 参照)。
ここで材 B のもつ特異的な切欠き構造の意味をご理解いただけるかとおもいますが、いかがでしょうか。

3本組木 v3 N3-3本組木 v3 N3-上
FIGURE 4 手順2)材 A に材 C を挿入
左:3D図、   右:上方からの2D図

4)最後は材 B を押し込み、これで4方十字組手完成となります(FIGURE 5 参照)。

3本組木 v3 N4-3本組木 v3 N4-上
FIGURE 5 手順2)材 B を押し込む
左:3D図、   右:上方からの2D図

 ここでこのスライド型4方十字組手(3本組木)を総括いたしますと、上記手順において各角材の操作において回転操作を含まずすべて並進操作のみでした。
従いましてこの方式がスライド型と呼ばれる所以です。
なお上記説明では、簡単化のため各角材の厚さを t 、幅 を2t としました。
厚さと幅は、もちろんこれに限定されることはありません。
一般的には、厚さ t 、幅 wに拡張されます。
ただし t<w です。
一般化を試みてください。
別の記事にて回転型について詳細を説明することになりますが、この方式の原理についても想像をしてみてください。


参照サイト

4方十字組手(3本組木)を作製しました(続き:スライド型)!!

今回の記事のタイトルは、以前書いた記事「4方十字組手(3本組木)を作製しました!」[1] と同じタイトルです。
実は、4方十字組手(3本組木)には下記の2種類の方式があります。

1) 回転型
2) スライド型

ここでは詳細な説明は省きますが、両方式の差異は角材から4方十字組手(3本組木)を構成する際の技法の原理的差異としておきます。
以前書いた記事[1]は、前者の回転型4方十字組手(3本組木)でした。
今回の記事は、後者のスライド型4方十字組手(3本組木)に関しての記事です。

 まずはPhoto. 1をご覧ください。
これが、スライド型4方十字組手(3本組木)です。
回転型のものと比較するため1点支持[1]の設置をしています。
一点支持の設置とは、下面と接地するのは1個の角材のみの設置の仕方を呼びます[1]
回転型の場合と同様に、3本の角材から構成されています。
角材は、すべて30mm×15mm×200mmの桧材です。
回転式の場合は角材の断面形状が正方形でした。
しかしながら、スライド式の場合では長方形となります。
この点が両者の外観上の差異となります。
Photo.2をご覧ください。
ここでは、3点支持の設置[1]を取っています。

IMG_20180707_094126
Photo. 1  スライド型4方十字組手(3本組木):1点支持の設置

IMG_20180707_100218
Photo. 2  スライド型4方十字組手(3本組木):3点支持の設置

 回転型4方十字組手(3本組木)は、それ自他オーナメントにも適用できました[1]
しかしながらこのスライド型4方十字組手(3本組木)は、回転型のものと比較しますと立体図形としての幾何的形状の対称性が落ちるためそれ自体をオーナメントとするには少々難があります。
Photo.1の1点支持の置き方でも、Photo.2に示す3点支持の置き方でも対称性の劣化のため美しさにかけると思いませんか。
またスライド型4方十字組手(3本組木)は他のオーナメントの置台にも適用することが可能でした。
しかしながら、このスライド型4方十字組手(3本組木)はその対称性の欠如から他のオーナメントの置台にも適用するにも難があります。
試しに犬のオーナメントの置台としてみました。
Photo.3 をご覧ください。
回転型と比較しますと、対称性が落ちているため見劣りします。


IMG_20180707_100455
Photo. 3  スライド型4方十字組手(3本組木)の応用例

 いまこのスライド型4方十字組手(3本組木)の応用を構想しています。
幾つかの応用もあると考えています。
そのうち製品を作製した際には、別途ご案内させていただきます。

 なお回転型ならびにスライド型4方十字組手(3本組木)技法の原理に関しましては、説明図ができ次第新規の記事にさせていただきます。
その際に回転型スライド型という名称の内容をご理解いただけると考えています。

 
引用サイト

ギャラリー
  • 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者数に関しての考察(その9-2)ー実効再生産数に変わる単純な感染指標その2
  • 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者数に関しての考察(その9-1)ー実効再生産数に変わる単純な感染指標その1
  • 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者数に関しての考察(その8)ーPCR検査実施数と陽性率
  • 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者数に関しての考察(その8)ーPCR検査実施数と陽性率
  • わたし流の庭の植物たち(その7: 6月19日~28日)
  • わたし流の庭の植物たち(その7: 6月19日~28日)
  • わたし流の庭の植物たち(その7: 6月19日~28日)
  • わたし流の庭の植物たち(その7: 6月19日~28日)
  • わたし流の庭の植物たち(その7: 6月19日~28日)
プロフィール

nonchan

ブログデビューしたてのビギナーです。 定年リタイア後、ルーティンとして週5のウォーキングと週2のスイミングを課してます。 ブログでは、わたし流の生活から派生した事項を載せるつもりです。 まずは、ウォーキング中に撮影した自宅付近の植生の写真を載せます。 趣味の木工も掲載しようかと考えています。