Tangramと聞いて「ああ知っています」、とお答えになる方はどれほどでしょうか。
Figure 1 をご覧ください。
これが Tangram(タングラム)です。
3種類7個の多角形、直角三角形(大、2個)、直角三角形(中)、直角三角形(小、2個)、正方形、平行四辺形を1セットとする集合です。
Tangramという名称は知らなくとも見たことがある、実際にやったことがあるという方がいらっしゃるかもしれません。
Tangramは、パズルの中でシルエットパズルというカテゴリーに属します。
シルエットパズルとは、与えられたシルエット(図形の外形)あるいは幾何学的形状を与えられた同一の1セットの断片図形ピースを用いて再現するパズルです。
英語圏では、dissection puzzle, transformation puzzle, tiling puzzle と言います。
さてTangramの起源は、18世紀中国というのが通説です。
その後ヨーロッパで普及し、最も著名なシルエットパズルとなりました。
一方で江戸時代18世紀に出版された書物に清少納言知恵の板と呼ぶ 7 ピースから構成されたシルエットパズルがあるそうです( Photo. 1 )。
Figure 1. Tangram
Photo. 1 清少納言知恵の板
今回この Tangram の木製品を試作しました。
Photo. 2 をご覧ください。
製作上難しいことはなく、簡単に作成できます。
今回は廃材のヒノキ材を用いて試作しました。
Tangramを収納する木枠ケースも製作しました。
ヒノキ材の木目の流れが構成部材で直交したり平行したりと面白味を出してくれてます。
木枠ケースに収納する、すなわち外形を正方形にする配置としては Photo. 2 の他に1通りあります。
Photo. 3 をご覧ください。
Photo. 3 とは鏡像の関係になってます。
Photo. 2 Tangram 試作品
Photo. 3 Tangram 試作品:Photo. 2 とは鏡像関係の配置
ここで問題です。
Figure 2 の13種類の基本多角形のシルエットをTangramの7ピースを用いて構成してみてください。
これらのシルエットは、直角二等辺三角形、正方形(解:Figure 1 )、長方形、平行四辺形、等脚台形と言った基本図形を含んでいます。
厚紙でTangramの7ピースを作ってチャレンジしてみてください。
あるいは、百均でも Tangram が販売されているようですので購入してとらいしてみるのも一興かもしれません。
例として1番目の直角2等辺三角形の解を Photo. 4 に示しました。
(引用:http://pressbooks-dev.oer.hawaii.edu/math111/chapter/tangrams/#footnote-1493-2)
Problem 1ができたら、Figure 3 のProblem 2 にもチャレンジしてみてください。
こちらの36個のシルエットは、動物、建物、自然、ヒトなどを表象化したシルエットです。
中には中国風のシルエットもあります。
19世紀の書物にはすでに6500種類以上のシルエットが掲載されていたそうで、現在も増加しているそうです。
Figure 3 Problem 2: 表象化したシルエット
(引用:http://pressbooks-dev.oer.hawaii.edu/math111/chapter/tangrams/#footnote-1493-2) Figure 2 と 3 のProblem 1 と 2 の解答は、追って掲載いたします。
それまで活脳してみてください。