上さんからの要請で家庭用ミシンのボビンラックを試作しました。
ミシン糸たてとかミシン糸ラックとかとも呼ばれているものです。
こう呼ばれているもののほぼすべてが、ミシン糸の穴を通す棒をたてて収納する方式をとっています。
ミシン糸のボビン1個に対して、棒を1本立てることになります。
従いましてボビンを50個100個収納しようとすると、棒を50個あるいは100個立てる必要があります。
しかし棒を50個100個整然と美しく平行を維持して配列するのは、かなり困難ですというか無理です。
しかもその数だけ板に穴を開けるのかなり面倒です。
そこで今回の試作では、わたし流の別の方式を採用することにしました。
Photo. 1をご覧ください。
構造は極めてsimpleです。
基本は、框組の構成です。
厚さ24mm幅45mmの杉板材で框を構成しました。
今回は試作ですので縦框と横框の交差部の接手には、ビスケット接合を適用しています。
この接手の仕口は、枘接ぎや留め接ぎなどの意匠を凝らした各種接手にもでき和風洋風にアレンジできます。
この框構成の両側の縦框に1対2本の丸棒を渡してボビンを収納する棚1列を構成しています。
今回は6列の棚を設けました。
このままでは、壁に掛けて使用する形態(壁掛けスタイル)を想定しています。
Photo. 2 をご覧ください。
今回は間に合わせで壁ピンを使用していますが、実際は市販の壁掛け用金具を使用することになります。
ボビンの収納の仕方には、横置きが基本です。
Photo. 3 をご覧ください。
横置きでは、ボビンサイズの大小にかかわらず収納できます。
下から3列目の棚の様に、小さいボビンは縦置きに収納することができより高密度にて収納できます。
なおPhoto. 4 に示しますように、着脱可能な脚を2本用意しています。
この着脱可能な脚には、欠込み(かきこみ)を入れてあります。
欠込みの形状は、縦框の断面の矩形と同じにしています。
従いまして、左右の脚を左右の縦框にはめ込みますとPhoto. 5 の様になります。
これで自立してデスクトップ上に据え置きできます(デスクトップスタイル)。
自立できデスクトップに据え置きできます。
家人に要請されて、スリッパラックを作製してみました。
photo.1 をご覧ください。
ギギliving社のユニークなスリッパラックにインスパイアされたもので、オリジナルではありません。
奥行きが100mmですので、玄関先に邪魔にならず省スペースで設置可能です。
構造は、きわめてsimpleです。
正面の前板の木端[*]と木口[*]の縁は、丸面取り加工[*]をしています。
掃除の際に片手で持ちあげるための取手穴を背面につけてみました、これはオリジナルな点です。
正面とは異なり、背面の後板の縁は丸面取りではなく無加工です。
正面前板と背面後板を入れ替えても、使用可能です。
表情が変わってきます。
Photo. 2 をご覧ください。
Photo.2 スリッパラック
材料は、SPF無垢です。
サイズは、500mm(W)×100mm(D)×130mm(H)です。
塗装は、オイルフィニッシュ(ワトコオイル、ダークウォルナット)です。
なお詳細は、木木木の工房(http://infinity-00.com/photo/album/583370)をご参照ください。
また記事中の[*]で標示した木工用語は、木木木の工房(http://infinity-00.com/free/glossary)でご確認できます。
nonchan
ブログデビューしたてのビギナーです。 定年リタイア後、ルーティンとして週5のウォーキングと週2のスイミングを課してます。 ブログでは、わたし流の生活から派生した事項を載せるつもりです。 まずは、ウォーキング中に撮影した自宅付近の植生の写真を載せます。 趣味の木工も掲載しようかと考えています。