わたし流の庭の植物たちを紹介しています。
日記風にfacebookに記載していたものをまとめました。
内容を少し追加したりしています。
まずは初夏編(1)です。


(1) 5月24日

 本日の花は、サツキです。
正式にはサツキツツジです。
ツツジと似たラッパ型の花弁は、鮮やかな赤紫色です。
小さな長楕円形の葉は深緑で、新葉は黄緑です。
花と葉の調和が魅力あります。
雨が明けた際のおしべの水滴もよいです。

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(2) 5月25日

 本日の花は、キンシバイです。
キンシバイは、「金糸梅」で中国原産の樹木です。
「金糸」とは黄色い夥しい雄蕊が特徴であることから。
「梅」とは花弁が梅に類似していることからの命名です。
枝が下垂するのも特徴です。
特に手入れもせずに、毎年鮮やかな黄色い花を咲かせてくれます。

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(3) 5月26日

 本日の花は、イボタノキです。
イボタノキは、「疣取木」です。
疣取木イボトリノキがイボタノキに転化したということです。
この樹木には、イボタロウという名のカイガラムシが寄生するそうです。
このイボタロウがイボをとる薬剤に利用されるということです。
花弁は数mmサイズの小さな4弁の白色のラッパ状です。
なおイボタロウは、中国名では虫白蝋(チュウハクロウ)と呼ばれます。
この虫が、蝋燭や艶出し材の原料に今も使われているそうです。

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(4) 5月27日

 本日の花は、ホタルブクロです。
ホタルブクロは、「蛍袋」です。
名前の由来は蛍説と提燈説の2説あります。
わたし流には、提燈を「火垂る袋」と呼びその提燈に花弁が似ているからという説をとりたいです。
釣鐘状の白い花弁です。
花弁の内部は、赤紫色の斑点が印象的です。
葉は黄緑色ですが、ちじれているのが特徴です。

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(5) 5月28日


本日の花は、シモツケです。
シモツケは、「下野」です。
古くに栃木県下野国で染料の原料として栽培されていたこと由来しているそうです。
枝先に数多くの花を面状に咲かせます。
赤紫系の花弁は5枚で、花弁より長い数10本のい雄蕊が特徴です。
個性のある香りがあります。
深緑の葉身はすんなりと細身で先がとがり、浅めの鋸歯があります。
このシモツケは、花と葉が非常によく調和していてとても良いです。

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(6) 5月29日

 本日の花は、ヤマボウシです。
5月5日にヤマボウシの開花を報告しましたので再登場です。
4枚の花弁に見えるのは、花弁ではなく総苞片といいます。
開花時は緑色、その後すぐ白色、やがて淡い紫色を帯びて散っていきます。
色調の変化もあり、花期も長く楽しの深い樹木です。

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(7) 5月30日

 本日の花は、アカバナユウゲショウです。
アカバナユウゲショウは、「赤花夕化粧」で北米・南米原産の帰化植物です。
アカバナユウゲショウの由来について夕方に開花する赤い花という説をネット上でよく見かけますが、「夕方に開花する」というのは真実ではありません。
日中から開花しています。
”アカバナユウゲショウ”を”ユウゲショウ”という別名を持つオシロイバナと混同しているための混乱かと思われます。
 鈍い赤紫(若紫)色の4弁花で、花弁に濃い紫色の筋が葉脈状に在るのが特徴です。
花弁の中央部は黄緑色をしていて、花弁の紫系の色と調和しています。
先端が4裂したメシベも面白いです。
花弁の色調が夕方にする化粧に似ているからという由来をネット上で見かけました。
この花弁の色調から夕方に女性がする化粧を連想するのはわたし流には理解ができません。
むしろ、しんなりとしている独特の佇まいたたずまいから女性を連想します。

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(8) 5月31日

 本日の花は、ヤマアジサイです。
ヤマアジサイは、「山紫陽花」です。
アジサイに「紫陽花」の漢字を当てたのは平安時代だそうです。
和語のアジサイの由来は、諸説あるようです。
花の構造は、周囲の大きな4枚の萼片の装飾花(中性花)4枚と中央の小さな花の集合体から成っています。
装飾花(中性花)は、オシベもメシベもありません。
萼片は、白系の地に青紫系の斑が入ります。
中央の小さな花は、5枚の星形の青紫系の花弁があり、また長いオシベとメシベもある両性花です。
黄緑系の葉の先端は、尖っています。
これがヤマアジサイとガクアジサイを識別するキーポイントです。


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(9) 6月1日

 本日の花は、ツルマンネングサです。
ツルマンネングサは、「蔓万年草」です。
「蔓」は、蔓で匍匐して拡がる植生からの命名です。
「万年草」とは、その強い生命力から「万年でも生きる」のたとえに由来するとか。
星形の鮮やかな黄色い5弁花です。
黄緑色の葉は肉厚で、茎の根元は赤褐色をしています。
わたし流の庭も、そろそろまたもやネタ切れです。

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