昨日は、スイミングルーティンでした。
本日は岩殿観音(正法寺)、東松山市の市民の森、鳩山町石坂の森をウォークしました。
至る場所で、いっせいに植物が活動を開始し始めました。
特に、新芽の展開・開花の準備を目の当たりにして圧倒され感動しました。
ここでは、本日遭遇しました植物6例ご紹介いたします。
Photo.1 をご覧ください。
これは正法寺(岩殿観音)境内のアオキの花芽の展開を示しています。
市民の森、石坂の森でもアオキの花芽が観測できました。
アオキのお花は、渋いのですがとても味わいがあって大好きです。
アオキは、雌雄異株です。
この写真は、雄株の花序と推定されます。
比較として、Photo. 2に実の付いている雌株の写真を示します。
ところでこのアオキは、植物分類学上極めてユニークな特徴を有しており、科名を3種類ほど持っています。
すなわち、アオキ科(Aucubaceae)、ミズキ科(Cornaceae)、ガリア科(Garryaceae)の3種です。
これらの3種は、植物分類学の体系の差異に相応しています。
具体的には上記の科名は、それぞれ新エングラー体系、クロンキスト体系、APG植物分類体系での科名に対応しています。
新エングラー体系は、単純な花の構造から複雑な構造の花というスキームでの分類のようです。
クロンキスト体系も、花の構造に基づきますが、標準的な花構造から非標準というスキームでの分類のようです。
他方APG植物分類体系では、前2者とは全く異なり葉緑体のゲノム解析に基づく分類のようです。
1) 学名のGarryaceae は、APG植物分類体系でのガリア科という科名です。
2) Aucuba は、アオキ属の属名です。「アオキバ(日本名の方言)から。アオキ属」[#2]。
3) japonica は、日本産という意味の種小名です。
岩殿観音(正法寺)境内では、シダ植物の新芽が観測できました。
ベニシダの新芽と推察されます。
Photo. 3 に示します。
1) Dryopteridaceae は、オシダ科の科名です。
2) Dryopterisは、オシア属の属名です。「 ギリシャ語のdry(カシ)+pteris(シダ)。カシノキに着生(ちゃくせい)するシダの意から。オシダ科オシダ属。」[#2]
3) erythrosoraは、「赤色の胞子嚢群(嚢堆)のある 」[#3]という意味の種小名です。
岩殿観音から東松山市の市民の森へさらに石坂の森に出ると、春の野草が開花していました。
Photo. 4 にスミレ2種を示しました。
ニオイタチツボスミレとタチツボスミレと推定されますが、スミレの特定は難しいので再度調査が必要かもしれません。
またPhoto. 5には、シロバナノヘビイチゴとカントウタンポポを示しました。
昆虫もすでに活動中です。
参考文献
[#1]: 跡見学園大学. 跡見群芳譜. http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/ch2-trees/aoki.htm
[#2]: "属名解説". 百科瞭然. http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/zokumeik.htm#[D]
[#3]: "種名解説". 百科瞭然. http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/zokumeik.htm
本日は岩殿観音(正法寺)、東松山市の市民の森、鳩山町石坂の森をウォークしました。
至る場所で、いっせいに植物が活動を開始し始めました。
特に、新芽の展開・開花の準備を目の当たりにして圧倒され感動しました。
ここでは、本日遭遇しました植物6例ご紹介いたします。
Photo.1 をご覧ください。
これは正法寺(岩殿観音)境内のアオキの花芽の展開を示しています。
市民の森、石坂の森でもアオキの花芽が観測できました。
アオキのお花は、渋いのですがとても味わいがあって大好きです。
アオキは、雌雄異株です。
この写真は、雄株の花序と推定されます。
比較として、Photo. 2に実の付いている雌株の写真を示します。
ところでこのアオキは、植物分類学上極めてユニークな特徴を有しており、科名を3種類ほど持っています。
すなわち、アオキ科(Aucubaceae)、ミズキ科(Cornaceae)、ガリア科(Garryaceae)の3種です。
これらの3種は、植物分類学の体系の差異に相応しています。
具体的には上記の科名は、それぞれ新エングラー体系、クロンキスト体系、APG植物分類体系での科名に対応しています。
新エングラー体系は、単純な花の構造から複雑な構造の花というスキームでの分類のようです。
クロンキスト体系も、花の構造に基づきますが、標準的な花構造から非標準というスキームでの分類のようです。
他方APG植物分類体系では、前2者とは全く異なり葉緑体のゲノム解析に基づく分類のようです。
ガリア科>アオキ属>アオキ
[学名]:Garryaceae Aucuba japonica
[漢名]:東瀛珊瑚(トウエイサンゴ)[#1]
[学名]:Garryaceae Aucuba japonica
[漢名]:東瀛珊瑚(トウエイサンゴ)[#1]
1) 学名のGarryaceae は、APG植物分類体系でのガリア科という科名です。
2) Aucuba は、アオキ属の属名です。「アオキバ(日本名の方言)から。アオキ属」[#2]。
3) japonica は、日本産という意味の種小名です。
Photo. 1 岩殿観音(正法寺)境内:アオキ、
岩殿観音(正法寺)境内では、シダ植物の新芽が観測できました。
ベニシダの新芽と推察されます。
Photo. 3 に示します。
オシダ科>オシダ属>ベニシダ
[学名]:Dryopteridaceae Dryopteris erythrosora
[学名]:Dryopteridaceae Dryopteris erythrosora
1) Dryopteridaceae は、オシダ科の科名です。
2) Dryopterisは、オシア属の属名です。「 ギリシャ語のdry(カシ)+pteris(シダ)。カシノキに着生(ちゃくせい)するシダの意から。オシダ科オシダ属。」[#2]
3) erythrosoraは、「赤色の胞子嚢群(嚢堆)のある 」[#3]という意味の種小名です。
Photo. 3 岩殿観音(正法寺)境内のシダ植物の新芽:ベニシダ、
Dryopteridaceae Dryopteris erythrosoraと推定
Dryopteridaceae Dryopteris erythrosoraと推定
岩殿観音から東松山市の市民の森へさらに石坂の森に出ると、春の野草が開花していました。
Photo. 4 にスミレ2種を示しました。
ニオイタチツボスミレとタチツボスミレと推定されますが、スミレの特定は難しいので再度調査が必要かもしれません。
スミレ科>スミレ属>ニオイタチツボスミレ
[学名]:Violaceae Viola obtusa
スミレ科>スミレ属>タチツボスミレ
[学名]:Violaceae Viola grypoceras
[学名]:Violaceae Viola obtusa
スミレ科>スミレ属>タチツボスミレ
[学名]:Violaceae Viola grypoceras
またPhoto. 5には、シロバナノヘビイチゴとカントウタンポポを示しました。
昆虫もすでに活動中です。
バラ科>オランダイチゴ属>シロバナノヘビイチゴ
[学名]:Rosaceae Fragaria nipponica
キク科>タンポポ属>シロバナノヘビイチゴ
[学名]:Asteraceae Taraxacum platycarpum
[学名]:Rosaceae Fragaria nipponica
キク科>タンポポ属>シロバナノヘビイチゴ
[学名]:Asteraceae Taraxacum platycarpum
Photo. 4 スミレ
左(石坂の森):ニオイタチツボスミレか?、右(市民の森):タチツボスミレか?
左(石坂の森):ニオイタチツボスミレか?、右(市民の森):タチツボスミレか?
Photo. 5 市民の森
左:シロバナノヘビイチゴ、右:カントウタンポポ
左:シロバナノヘビイチゴ、右:カントウタンポポ
参考文献
[#1]: 跡見学園大学. 跡見群芳譜. http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/ch2-trees/aoki.htm
[#2]: "属名解説". 百科瞭然. http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/zokumeik.htm#[D]
[#3]: "種名解説". 百科瞭然. http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/zokumeik.htm