千鳥格子

2016年末に定年退職しました。 このブログでは、埼玉県比企郡鳩山町を中心にした植生写真を掲載します。 その他、その地誌、趣味の木工、旅行、お酒にも触れます。

ハウンドトゥース チェック (千鳥格子)の中に千鳥が見出されるか?

 前回の記事の中で千鳥格子(ハウンドトゥース チェック ( hound's-tooth check )) の中に日本の伝統的文様の千鳥がわたし流には見出し得ないということを申し上げました。
その後webで調査していましたら、世の中の人の理解の中にどうやら2説あることがわかってきました。
今回の記事ではこれに触れます。

 結論から申しますと、2説とは下記のとおりです。
説A:千鳥の飛ぶ姿
説B:千鳥の足跡
ここで説Aがメジャーな説であり、説Bがマイナーな説となります。

 まずは説Aからご説明申し上げます。
Photo. 1(a)は、wikipedia上のhound's-tooth check [1] に掲載されている文様を示しています。
従いまして、これが英国で生まれた典型的なhound's-tooth checkと考えて良いのではないかと思われます。
ここで十分注意をしなくてはならないことは、この写真が典型的ではありますが、伝統的なhound's-tooth checkでないかもしれないという可能性です。
実はhound's-tooth checkも一通りではなく、異なるパターンもあります。
しかしながら、今回はこのパターンで話を展開します。

Hundtandsrutor

Photo. 1 hound's-tooth check (引用 [1]


 さて千鳥と呼ぶ日本の伝統的模様である千鳥模様は、Photo. 2(a)であると考えていますが、皆様はいかがでしょうか。
そもそものわたし流の疑問は、Photo. 1の中にphoto. 2が見出し得ないのではないかのかということでした。
Photo. 2(b)をご覧ください。
これはとあるアクセサリーショップの商品例で、hound's-tooth checkをモチーフとしたピアス(千鳥ピアス)です。
hound's-tooth checkの中に敢えて千鳥の飛ぶ姿を見出そうとした場合の一つの解であると考えられます。
そもそもチドリとは、鳥類チドリ族チドリ科の鳥の総称です。
Photo. 2(c)チドリ科の鳥の生態写真 [4] を載せました。
この写真の鳥が、チドリ科の何であるのかという特定は[4]ではなされていませんでした。
Photo. 2 (b)(c)を比較しますと、嘴は似ているとはいえませんが飛翔する姿、特に羽の形態は似てなくもないという感想ですが、いかがでしょうか。
2本の風切ばねと尾羽が形成する形状はよく似ているといえます。
この羽の部位をデフォルメすると、Photo. 2 (a)に示す伝統的な千鳥模様にもなり得ます。
従って、嘴の部位を除けば説Aは説得力があります。



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                         (a)                              (b)                              (c)

Photo. 2 (a)日本の伝統的な千鳥模様(引用 [2])、
(b):千鳥のピアス(引用 [3])、(c)チドリ科の野鳥の生態写真(引用 [4]

 次に説Bに移ります、、すなわち足跡説です。
この説は、OKWAVEの千鳥格子Q&A[5]の遣り取りの中にあった説です。
チドリの足跡をwebで調査しました。
Photo.3 (a)をご覧ください。
チドリ科のシロチドリの足跡が、他の鳥類と比較して示してあります。
カルガモとシロチドリ以外の鳥は、すべて4本です。
他方カルガモとシロチドリは3本です。
専門的にはチドリ科の足跡の最大の特徴は、三趾足(さんしそく、英:tridactyl)である点です [7]
実際の足跡は、これぞチドリ科の鳥の足跡というような特定されたものには行き当たりませんでした。
しかし恐らくはチドリ科の鳥の足跡であろう写真はありました。
Photo.3 (b)をご覧ください。
この写真には、前述した三趾足が印象的なものとなっています。
従ってPhoto.3 (b)はチドリ科の鳥の足跡と考えて間違いないと思われます。
Photo.1Photo.3 (b)を比較しますと、説Aで2本の風切ばねと尾羽と想定した形状をこの三趾足とみることができます。
しかしながらPhoto.3 (a) でも (b) でも、各3本の趾は等長です。
他方Photo.1では明らかに真ん中の趾(第3趾)は、他の2本より短く描かれています。
また説Aで嘴と想定した図形は、この説では説明が付きません。
従って、説Bには説少々無理があります。


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                                  (a)                                                           (b)
Photo. 3 (a)鳥類の足跡例(引用:[6])、 (b)チドリ科と推定される鳥の足跡(引用:[8]

 以上の考察より、わたし流では説Aがより合理的と考えられます。
しかしながら、説Aにはまだ十分満足されるものになってないような気もします。
どうやら日本には平安時代に千鳥格子と呼ばれるような文様があったという説もあるようです。
現在この辺りを調査しておりますので、何か新しい事実がでてきたら記事にします。



引用サイト

飛騨組子についてー千鳥格子に関しての疑問!

以前から気になっていたことを記事にします。
それは、飛騨組子をなぜ千鳥格子と呼んだのかということに関しての疑問です。
Photo.1 (a)飛騨組子です。
いっぽう、Photo. 1 (b) いわゆる千鳥格子です。
両者の相互関係が、わたし流にはまったく理解不能でした。
この理由からメインの名称として飛騨組子を用い、千鳥格子は通称としてきました。

 いわゆる千鳥格子は、そもそもはスコットランド由来のハウンドトゥース チェック ( hound's-tooth check ) に対してつけられた和名であるというのが一般的理解であると思います。
ハウンドトゥース チェックは、猟犬(hound)の歯をモザイク状にして配列した文様であるとのことです [1]
Photo. 1 (c)に猟犬(hound)の歯を示します。
この全体をモザイク化しデフォルメし45°に傾斜させると、Photo. 1 (b)の文様の黒色の繰り返しの一つの単位になり得そうです。
ここでも素朴な別の疑問として、Photo. 1 (b)のハウンドトゥース チェックを千鳥格子と和訳したかということがあります。
Photo. 1 (b)のハウンドトゥース チェックの中に、和文様での千鳥の姿を見ることがわたし流では不可能です。
この別のさらなる疑問に関しては、話が混乱しますので別途考察することといたします。


IMG_20180331_133920publicdomainq-0002514kcdHounds-Teeth-Tessalations-300x297
                            (a)                                            (b)                           (c)
Photo. 1   (a):飛騨組子、 (b):千鳥格子、(c):Hound's tooth (引用 [1]


 本題に戻ります。
Photo. 1 (a)飛騨組子をなぜ千鳥格子と呼んだのかという疑問です。
わたしのこのブログでの以前の記事(飛騨組子(千鳥格子)を作製!!!)を引用します。

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なおこの飛騨組子のことを千鳥格子と呼んでいます。
下記がそのいわれです[1]

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今から360年前、飛騨の名工が旧軽岡峠(現高山市荘川町)

上り口に地蔵堂を造りました。

その格子戸の組子は、普通では組めない互い違いに組んだものでした。

どのように組んであるか外見ではわからい素晴らしい出来栄を、

昭和46年荘川村(現高山市荘川町)指定文化財に指定し、

これを「千鳥格子」と呼ばれるようになりました。

または、ねじれ組格子とも言われます。
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参考文献

[1]: https://www.hidatakumi.jp/%E9%A3%9B%E9%A8%A8%E7%B5%84%E5%AD%90-%E5%8D%83%E9%B3%A5%E6%A0%BC%E5%AD%90%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

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 上記が引用です。
ここには、千鳥格子と命名したのは飛騨の名工が作った地蔵堂の格子戸の組子を荘川村が指定文化財に指定した際にこの組子を千鳥格子と命名したように記載されています。
この地蔵堂は、現在は高山市指定の有形民俗文化財で千鳥格子御堂という名称になっています [2]
いっぽう岐阜県の公式ホームページ [3] に、概要として大変気になる下記の記事が掲載されていました。

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六廐金山の繁栄した、慶長・元和頃「六廐の了宗寺」を建てた棟梁がこの辻堂を建てたと言われる。
小間返しの格子組で、千鳥になっており、明治の初期に高山の大工が、この技法を知ろうとして格子の一部を壊したと言われている。

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上記「小間返しの格子組で、千鳥になっており」という箇所に重要な情報がありました。
小間返し」「格子組」「千鳥」は、すべて社寺に関係する建築用語です。

●「小間返し」:垂木や格子など細長い部材を連続的に並べるときに、見込寸法と同じ間隔をあけてならべること [4]
●「格子組」:感覚的に、太い材で‘枡組’(正方形)に組むこと [5]
●「千鳥」:互い違いになっている状態、または互い違いに施工すること。ジグザグに歩く千鳥足から来ていると思われる [6]

つまり、荘川村が指定文化財に指定した際に地蔵堂の小間返しの格子の正方形状の組子が”互い違い、すなわち千鳥、になっていた”ので、千鳥状の格子、すなわち千鳥格子と命名したのであると考察されます。
従って命名には、Photo. 1 (b)いわゆる千鳥格子を想定したのではないと考えられます。
これで今までの疑問が解けたような気がします。

 おそらく建築に関係する人の中には千鳥格子という名称からすぐにPhoto. 1 (b)ハウンドトゥース チェックを想起しない人がいるのかもしれません。
わたしは建築には無縁ですので、千鳥格子という名称からすぐにPhoto. 1 (b)ハウンドトゥースを想起しました。

 皆様はいかがでしょうか。
どうも千鳥格子という名称は、あいまいさが漂っています。
厳密に定義したいと思いませんか。
そこで下記ご提案です。

(1)いわゆる千鳥格子つまりPhoto. 1 (b)ハウンドトゥース チェック千鳥格子とよぶことにする。
(2)Photo.1 (a)は、飛騨組子と呼ぶことにする。
次はわたし流の提案です。
(3)あるいはPhoto.1 (a)は、網代文様組子と呼ぶこととする。

 わたし流の提案に関して補足いたします。
日本の伝統的な文様として、網代文様があります。
Photo. 2網代文様を示します。
右側の一崩し網代文様は、Photo.1 (a)飛騨組子そのものです
文様の類別は、数学的には文様群 [10]壁紙群wallpaper group [11] )というカテゴリーで取り扱われます。
そこでは、平面を充填する文様の様式は17種類であるということが定理化されています。
Photo.1 (a)飛騨組子の文様様式は、文様群 c2mm に分類されます。
Photo. 2網代文様は三崩しも一崩しもいずれの文様様式も、文様群 c2mm に分類されます。
従いまして、網代文様組木という名称は、文様群的には同一の様式という一貫性のある合理的な名称であると考えています。
なおPhoto. 1 (b)ハウンドトゥース チェックの文様様式は、上記とは異なる別の文様群 p1m1 に分類されます。
文様群についてはいずれ別の機会に触れたいと考えています。


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Photo.2 網代文様
左:三崩し、 算木崩し (引用:[7]、解説:[8] )、 右:一崩し(引用:[9])

4方十字組手 (3本組木)を作製しました!

 今回4方十字組手 [1]3本組木とか呼ばれているものを作製しました。
いままでの組手、すなわち飛騨組手(千鳥格子)螺旋組も2次元的組手でしたが、今回は3次元的組手となります。

 Photo. 1 をご覧ください。
これが4方十字組手 (3本組木)です。
この写真では組手は、1点支持の設置となっています。
一点支持の設置とは、下面と接地するのは1個の角材のみの設置の仕方をこう呼ぶことにします。

 4方十字組手 (3本組木)は、3本の角材から構成されています。
角材は、サイズがすべて30mm×30mm×200mmのスプルースです。
しかし直交している部分の内部構造、言い換えますと各角材の相欠きの構造は3本すべて異なります。
この組手の技法の詳細は、別途ご紹介いたします。
この組手技法は宮大工職人の技法として伝達されてきたようなのですが、実際の建築例は少ないようです [1]
なお近年、隈研吾氏がこの技法を応用して建造物を構築したということです [2]
この組手が3次元的組手である特徴をうまく利用していますね。

 
IMG_20180529_102206
Photo.1 4方十字組手 (3本組木):下面と接地するのは1個の角材(1点支持の設置)


 この木組みはPhoto. 1のような1点指示の置き方では安定的ではありませんが、Photo. 2に示しますような3点支持にすると安定しますので、オーナメントとして利用できます。
また置台としての可能性もあると考えられます。
試しに台としての適用を試みました。
Photo. 3 をご覧ください。
花台、岩石+香炉台、他のオーナメントの置台とかの応用の可能性もあるかと考えられます。
岩石+香炉台は、ちょっとリスキーですが・・・。
特に今回は30mm角長さ200mmの角材でしたが、より細めにより長めにすれば安定性も増強し応用が広がりそうです。

IMG_20180529_102057
Photo. 2 4方十字組手 (3本組木):下面と接地するのは3個の角材(3点支持の設置)

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Photo. 3 4方十字組手 (3本組手)の応用例:左:花台、中:岩石+香炉台、右:オーナメント台




参照サイト





飛騨組子(千鳥格子)技法の原理(続き一般化)

 飛騨組子(千鳥格子)の技法の原理の続きです。
前回は、3+3=6本の角材の組手の技法原理を説明しました。
今回は角材の数を増加させた場合すなわち一般化について記載します。

 Figure 1 をご覧ください。
この図は4+4=8本の角材の組手の技法原理を説明している図です。
前回の説明を敷衍すれば、8本のうち6本すなわち横方向のH1,H3,縦方向のV1,V2,V3,V4はすべて同一の断面形状です。
すなわち相欠き深さを板厚の2/3にした角材です。
残りの2本、横方向のH2,H4を相欠き深さを板厚の1/3としています。

 前回の説明から下記のような手順でくみ上げればよいと理解いただけると思います。

(1)V1とV3を机上に置きます。
(2)その上にH1とH3を、相欠きを重ねて接ぎます。
(3)V2,V4をH1,H2の上に相欠きを重ねて接ぎます。
(4)V1とV3を持ち上げ机上から浮かせます。
(5)V1,V2,V3,V4の相欠きに生成された(板厚に相応する長さを持つ)に空き間にH2とH4を横方向から挿入します。
(6)持ち上げていたV1とV3を机上におろし、H2ならびにH4とV1,V2,V3,V4の相欠きのはめ合いをさせれば完成です。


FIGURE 1 飛騨組子(千鳥格子):3+3=6本の場合



 上記の説明を帰納すれば、一般化することができます。
(m+n) 本の角材から構成された飛騨組木(千鳥格子)の場合について記載します。
縦方向の角材がm個、横方向の角材がn個とします。
縦方向角材は、V1,V2,...,Vm-1,Vmとなり、横方向角材はH1,H2,...,Hn-1,Hnとなります。

 m,nの偶奇により4つのケースが考えられます。
ここでは、そのうちの一つのケースである m=even, n=evenの場合、m, n>=2に関して記載します(Case 1)。
FIGURE 2をご覧ください。

 角材の断面形状としては2種類で、(mn-n/2) 個の角材が FIGURE 1 のV1 同様に相欠き深さが板厚の2/3のもの、残る n/2 個が FIGURE 1 の H2 同様に相欠き深さが板厚の1/3のものとなります。
上記手順の記載を拡張すると、下記の手順でくみ上げればよいと理解いただけると思います。

(1)V1,V3,...Vm-1を机上に置きます。
(2)その上にH1,H3,...Hn-1を、相欠きを重ねて接ぎます。
(3)V2,V4,...,VmをH1,H3,...Hn-1の上に相欠きを重ねて接ぎます。
(4)V1,V3,...,Vm-1を持ち上げ机上から浮かせます。
(5)V1,V2,V3,V4,...,Vm-1,Vmの相欠きに生成された(板厚に相応する長さを持つ)空き間に,H2,H4,...,Hnを横方向から挿入します。
(6)持ち上げていたV1,V3,...Vm-1を机上におろし、H2,H4,...,HnとV1,V2,V3,V4の相欠きのはめ合いをさせれば完成です。

他の3つのケースは下記となります。

Case 2: m=even, n=odd
Case 3: m=odd, n=even
Case 4: m=odd, n=odd

以上のケースに関しては、類推してください。


FIGURE 2 飛騨組子(千鳥格子 ):縦 m 本、横 n 本、計(m+n)本の場合





 なお川越高等技術専門校に通行していた時に自由課題として製作した飛騨組子Photo. 1に示しました。
剣留にて縦框に接いだ横桟の上部には一重菱の組子、その下部には縦横14枚から成る飛騨組子を配置してます。
この飛騨格子は、m=n=7の場合に相当します。
上部の軽量な菱と下部の重厚な飛騨組子の対比で、心地よいリズムを生成するように意図しましたが、いかがでしょうか。


IMG_20170927_080929
Photo. 1 川越高等技術専門校での自由課題
横桟上部に一重菱の組子、下部には飛騨組子千鳥格子, m=n=7)を配置

飛騨組子(千鳥格子)技法の原理




 以前飛騨組子を作製し記事  [1] にしましたが、その際に飛騨組子の技法上の原理説明を省きました。
今回は今後のためこの原理の説明を試みます。
難しい話ではないのですが、図面を作るのをさぼっていたためのびてしまいました。

 6本の角材から組む飛騨組子(千鳥格子)は、5本の同一断面形状の角材とそれとは異なる1本の角材形状の角材から構成されます。

角材V1,V3の断面形状は、FIGURE 1 の右側に示しています。
3か所の凹部を持ちます。
この凹部を専門的には相欠きと申します。
この凹部の深さ、すなわち欠き取る深さは角材の板厚の2/3です。
他方 H1, H3の断面形状は、FIGURE 1 の下方に示しています。
これも3か所の相欠きを持ちます。
すぐわかりますように、V1あるいはV3をひっくり返したものです。
また、V1,V3,H1,H3はすべて同一形状であることもわかります。
手順としては、下記となります。 
(1) V1とV3を机上に置きます。
(2) その上にH1とH3を、相欠きを重ねて接ぎます。

 

FIGURE 1 V1,V3の上にH1, H3を置きます


 次にFIGURE 2 をご覧ください。
5本目の角材 V2 を持ってきます。
これは、今までの角材と同一の断面形状です。

(3)このV2をH1,H2の上に相欠きを重ねて接ぎます。



FIGURE 2 V2 を置きます


 FIGURE 3をご覧ください。
この図は、このときのH1またはH3とV1,V2,V3との相欠きの重なりの状況を模式的に示しています。
相欠きの深さがすべて2/3としたため、H1またはH3とV1,V2,V3との相欠きに空き間が形成されていることがご理解いただけますでしょうか。


FIGURE 3 H1あるいはH3とV1,V2,V3の相欠きの状況


  さてこの時にV1とV3を上方に持ち上げた際の状況は、どうなるでしょうか。
FIGURE 4をご覧ください。
V1とV2には上向きの外力が作用し、その他のH1,H2,V2には下向きの重力が作用します。
FIGURE 3で説明しました相欠きの空き空間による効果です。
このときV1またはV3とV2との位置関係はどうなるでしょうか。

FIGURE 4 V1とV3を上方に持ち上げたとき:
H1あるいはH3とV1,V2,V3の相欠きの状況


  この位置関係を図示しましたのが、FIGURE 5 (a) です。
図中の L に注目ください。
これはH1あるいはH2の角材表面の机上からの準位を表します。
この準位LがV1あるいはV3,V2においてはどこに相応するかを図中の(b)に示しています。
図中 (a) からご理解いただけると思います。
(b)の準位Lを一致させて描いたのが、(c)となります。
図中で領域Sと表した空間ができます。
このSの図中において横の長さは、1/3+2/3=1となり角材の肉厚に等しくなります。

FIGURE 5 V1とV3を上方に持ち上げたとき:
V1あるいはV3に対するV3の位置関係


 この領域Sが生成されることが、この飛騨組手の核心となります。
FIGURE 6 をご覧ください。
ここに角材H2を図の左側から横方向に領域Sを通過させて貫通させます。
このH2の断面形状が図中に示されています。
H2は他の5本と断面形状が異なります。
すなわち異なる点は、相欠き深さはが2/3ではなく1/3である点です。
このH2は相欠きのはめ合いを緩みなく強固にするため必要最小の数値1/3にしています。



FIGURE 6 V1とV3を上方に持ち上げた状態でH2を貫通させる

 
 最後に持ち上げていたV1とV2を離せば、H2はV1,V2,V3と相欠きで緩みなく強固にはめ合います。
FIGURE7に示しますように、これで完成です。


FIGURE 7 持ち上げていたV1とV3を離せばH2はV1,V2,V3と相欠きで
緩みなくはめ合い完成です

参照
ギャラリー
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  • わたし流の庭の植物たち(その7: 6月19日~28日)
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プロフィール

nonchan

ブログデビューしたてのビギナーです。 定年リタイア後、ルーティンとして週5のウォーキングと週2のスイミングを課してます。 ブログでは、わたし流の生活から派生した事項を載せるつもりです。 まずは、ウォーキング中に撮影した自宅付近の植生の写真を載せます。 趣味の木工も掲載しようかと考えています。