Figure 1 が、”四ツ目編み枡格子”です。
Figure 1 ”四ツ目編み枡格子”
格子の角材は、3種類に色分けが施されています。
縦桟が1色、横桟が2色です。
ここで大きな疑問が浮かびませんか。
結論から申しますと、それはできます。
実はこの”四ツ目編み枡格子”は、飛騨組子または千鳥格子に他ありません。
横桟 H1はそのままにして、縦桟 V1を z軸+方向に、縦桟 V4を z軸-方向に移動させた状態とお考え下さい。
ここで重要なことは、縦桟 V1、V4および横桟 H1はすべて合同な3D図形でありすべて両組手(りょうくで)であるということです。
同様に、縦桟 V2, V6は、縦桟 V4をx軸方向に周期 ɤ の-2倍、+2倍併進させた図形となっています。
横桟V3, V5は、横桟 V1をy軸方向に周期 ɤ の-2倍、-4倍併進させた図形となっています。
これは、川越高等技術専門校で自由課題として製作したものです。
剣留にて縦框に接いだ横桟の上部には一重菱の組子、その下部には縦横14枚から成る飛騨組子 (千鳥格子)を配置してます。
上部の軽量な菱と下部の重厚な飛騨組子の対比で、心地よいリズムを生成するように意図しました。