5月28日、川越不動尊の蚤の市へ行きました。
今回はさしたる目的は無かったのですが、出かけました。
前回は土曜でしたので結構人も多く混雑してましたが、今回は平日でしたので割とすいてました。
年齢層もシニアが多かったですが、相変わらず西洋系の外国人が目につきました。

 いつもの大工道具屋さんをのぞきました。
今日はいつものおばあさんではなく、中年の男性でした。
8分の追い入れ鑿は、ありませんでした。
鉋も気に入るものはありませんでした。

 いつもの古伊万里の店では、膾皿が目に入りました。
店のおばさんはうどん皿と称していました。
確かに肉厚です。
Photo. 1をご覧ください。
見込には、樹下に1屋と釣人、遠くに島影、沖に帆掛船の浮かぶ海浜風景が描かれています。
樹下一屋釣人 山水紋 染付 膾皿と呼ぶことにします。
なかなか安穏な景観では、ないでしょうか。
繊細ではありませんが、のびやかなタッチです。
気に入りました。
Photo. 2に示しますように、(側面)3か所には2艘の帆掛船がたゆたう姿があります。
写真の中央の絵には、右側にPhoto. 1の見込みに描かれた島影と思われるものが遠景として付け加えられているようにみえます。
いかがでしょうか。
なおサイズは、肉厚7-8mm程度、直径180mm、高さ60mm程度ありました。


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Photo. 1 樹下一屋釣人 山水紋 染付 膾皿見込

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Photo. 2 樹下一屋・釣人山水紋 染付 膾皿3か所に描かれた帆掛船:
中央の絵では遠景に島影があるように見えます。


 この店では先ほどのおばさんの他に、その息子さんも出品しています。
Photo. 3染付向付が気に入りました。
なかなか珍しい図柄だと思いませんか。
向付は、Photo. 3 (a)の唐草文の縦の仕切り3本で3つの領域に区割りされています。
各領域は、Photo. 3(b)で示しましたようにさらに斜線で仕切られています。
仕切斜線下部には、穏やかな海に浮かぶ帆掛船が描かれています。
この帆掛船は、樹下一屋釣人山水紋 染付 膾皿に描かれているPhoto. 2帆掛け船と類似しています。
(親子の店ですので、仕入れ先は同じであると想像され、従って作者も同一の可能性もあるかも。)
帆掛船の上部左、仕切斜線の付け根部分の”丸に放射線”はいったい何でしょうか。
わたし流では、太陽とみました。
一方斜線の仕切上部には、3つの螺旋文が描かれています。
わたし流では、この螺旋文を荒れる海の怒涛と見ました。
のモチーフは、海という自然の恩恵と脅威の対比とみました。
いかがでしょうか。
ということで、この向付唐草仕切海浜文 染付 向付と呼ぶことにします。


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Photo. 3 染付 向付
左 (a):蔦模様の縦の仕切り、右 (b):蔦模様の縦の仕切で区画された領域の絵柄


 Photo. 4には、唐草文の縦の仕切り3本で3つの領域に描かれた文様を示しました。
この螺旋模様は、ほんとうはいったい何なのでしょう。


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Photo. 4 染付 向付
縦の蔦模様で仕切られた3つの区画に描えがかれた絵柄


 前回気になっていた古民具が今回も展示されていました。
Photo. 5をご覧ください。
何であるかわかりますか。
オール木製の糸車です。
右側のハンドルを廻しますと、糸巻が回ります。
歯車も木製です。
そういえば木製の歯車だけの骨董品も他の店で見かけました。


 さて腹も減ったので、今日もスシローで昼ごはんとします。


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Photo. 5 木製糸車