3本組手

2016年末に定年退職しました。 このブログでは、埼玉県比企郡鳩山町を中心にした植生写真を掲載します。 その他、その地誌、趣味の木工、旅行、お酒にも触れます。

4方十字組手(3本組木)を作製しました(続き:スライド型)!!

今回の記事のタイトルは、以前書いた記事「4方十字組手(3本組木)を作製しました!」[1] と同じタイトルです。
実は、4方十字組手(3本組木)には下記の2種類の方式があります。

1) 回転型
2) スライド型

ここでは詳細な説明は省きますが、両方式の差異は角材から4方十字組手(3本組木)を構成する際の技法の原理的差異としておきます。
以前書いた記事[1]は、前者の回転型4方十字組手(3本組木)でした。
今回の記事は、後者のスライド型4方十字組手(3本組木)に関しての記事です。

 まずはPhoto. 1をご覧ください。
これが、スライド型4方十字組手(3本組木)です。
回転型のものと比較するため1点支持[1]の設置をしています。
一点支持の設置とは、下面と接地するのは1個の角材のみの設置の仕方を呼びます[1]
回転型の場合と同様に、3本の角材から構成されています。
角材は、すべて30mm×15mm×200mmの桧材です。
回転式の場合は角材の断面形状が正方形でした。
しかしながら、スライド式の場合では長方形となります。
この点が両者の外観上の差異となります。
Photo.2をご覧ください。
ここでは、3点支持の設置[1]を取っています。

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Photo. 1  スライド型4方十字組手(3本組木):1点支持の設置

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Photo. 2  スライド型4方十字組手(3本組木):3点支持の設置

 回転型4方十字組手(3本組木)は、それ自他オーナメントにも適用できました[1]
しかしながらこのスライド型4方十字組手(3本組木)は、回転型のものと比較しますと立体図形としての幾何的形状の対称性が落ちるためそれ自体をオーナメントとするには少々難があります。
Photo.1の1点支持の置き方でも、Photo.2に示す3点支持の置き方でも対称性の劣化のため美しさにかけると思いませんか。
またスライド型4方十字組手(3本組木)は他のオーナメントの置台にも適用することが可能でした。
しかしながら、このスライド型4方十字組手(3本組木)はその対称性の欠如から他のオーナメントの置台にも適用するにも難があります。
試しに犬のオーナメントの置台としてみました。
Photo.3 をご覧ください。
回転型と比較しますと、対称性が落ちているため見劣りします。


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Photo. 3  スライド型4方十字組手(3本組木)の応用例

 いまこのスライド型4方十字組手(3本組木)の応用を構想しています。
幾つかの応用もあると考えています。
そのうち製品を作製した際には、別途ご案内させていただきます。

 なお回転型ならびにスライド型4方十字組手(3本組木)技法の原理に関しましては、説明図ができ次第新規の記事にさせていただきます。
その際に回転型スライド型という名称の内容をご理解いただけると考えています。

 
引用サイト

4方十字組手 (3本組木)を作製しました!

 今回4方十字組手 [1]3本組木とか呼ばれているものを作製しました。
いままでの組手、すなわち飛騨組手(千鳥格子)螺旋組も2次元的組手でしたが、今回は3次元的組手となります。

 Photo. 1 をご覧ください。
これが4方十字組手 (3本組木)です。
この写真では組手は、1点支持の設置となっています。
一点支持の設置とは、下面と接地するのは1個の角材のみの設置の仕方をこう呼ぶことにします。

 4方十字組手 (3本組木)は、3本の角材から構成されています。
角材は、サイズがすべて30mm×30mm×200mmのスプルースです。
しかし直交している部分の内部構造、言い換えますと各角材の相欠きの構造は3本すべて異なります。
この組手の技法の詳細は、別途ご紹介いたします。
この組手技法は宮大工職人の技法として伝達されてきたようなのですが、実際の建築例は少ないようです [1]
なお近年、隈研吾氏がこの技法を応用して建造物を構築したということです [2]
この組手が3次元的組手である特徴をうまく利用していますね。

 
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Photo.1 4方十字組手 (3本組木):下面と接地するのは1個の角材(1点支持の設置)


 この木組みはPhoto. 1のような1点指示の置き方では安定的ではありませんが、Photo. 2に示しますような3点支持にすると安定しますので、オーナメントとして利用できます。
また置台としての可能性もあると考えられます。
試しに台としての適用を試みました。
Photo. 3 をご覧ください。
花台、岩石+香炉台、他のオーナメントの置台とかの応用の可能性もあるかと考えられます。
岩石+香炉台は、ちょっとリスキーですが・・・。
特に今回は30mm角長さ200mmの角材でしたが、より細めにより長めにすれば安定性も増強し応用が広がりそうです。

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Photo. 2 4方十字組手 (3本組木):下面と接地するのは3個の角材(3点支持の設置)

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Photo. 3 4方十字組手 (3本組手)の応用例:左:花台、中:岩石+香炉台、右:オーナメント台




参照サイト





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nonchan

ブログデビューしたてのビギナーです。 定年リタイア後、ルーティンとして週5のウォーキングと週2のスイミングを課してます。 ブログでは、わたし流の生活から派生した事項を載せるつもりです。 まずは、ウォーキング中に撮影した自宅付近の植生の写真を載せます。 趣味の木工も掲載しようかと考えています。